臆病すぎる猫
のん子こと、のんちゃんはちゃ子と一緒に生後1ヶ月頃に4匹の兄弟と一緒に保護しました。
子猫達ははじめは毛柄の違いだけで同じように見えるのですが段々と特徴があらわれてきます。
4匹の中で食べるのがいつも遅く、階段を降りられないなど、どんくさくて臆病なのがのんちゃんでした。
里子に出すのが可哀想なので、のんちゃんははじめから我が家で飼うことを決めました。
しかし、ほんとにこれで良かったのが…
時々さぶろーに追い詰められては鳴き、ちゃ子に背中を咬まれては鳴き、のんちゃんはいじめられっ子の素質がありました。
たろーを保護した時、たろーにまでいじめられはしないか心配しましたが、のんちゃんはたろーにだけは強く、顔をあわせるたびにたろーへ猫パンチ。
安心したものの、問答無用の猫パンチにたろーが可哀想になります。
たろーはずっとのんちゃんが苦手でした。
臆病なのんちゃんは、箱ティッシュをとる音に驚き、ビニールの音に驚き、人間のくしゃみに驚き、さぶろーの接近に怯え、気の休まることはありません。
夏は押し入れの中、冬はコタツの中などの暗い場所にいました。
のんちゃんは2023年1月11日に18才でガンで亡くなりました。異変を感じてから12日目、あっという間でした。
のんちゃん、もう怖いことなんてないよ。怯えなくてもいいよ。
天国はあたたかくて、やわらかい光に包まれていて、居心地がいいところかな?
私たちはのんちゃんを幸せにしてあげられただろうか…
後悔が残ります。
のんちゃんの緑がかった黄色い目は、ケンカ向きではないけれど、純粋なとってもキレイな目でした。
臆病であるのと同時に優しい猫(たろー以外には)でもありました。